2021年5月25日、神奈川県自衛隊家族会(小松龍也会長)は、6月12日にソマリア沖・アデン湾に派遣される護衛艦「ゆうぎり」(艦長・熊代威2等海佐)を激励しました。これは、公益社団法人自衛隊家族会(伊藤康成会長)が、任務のため国外等に派遣される各自衛隊の部隊に対して激励している一環として行われたものであり、同艦が今回6月に出国することになったため表敬したものです。
派遣海賊対処行動は、平成21年から開始され、今回で39次隊となり、「ゆうぎり」も過去何度となく派遣されていますが、新型コロナウイルスの影響から任務中に寄港はするものの、物資等の補給のみで乗員は上陸もできない状況になるということです。このため艦長も経験したことのない「寄港しても上陸無し!」の状態から来る乗員のストレス発散について、知恵を絞っているようでした。
物資の積み込み作業の様子。
「ゆうぎり」からのリクエストで、家族会からの激励品として栄養ドリンクとかき氷シロップを贈呈しました。
目録贈呈
岸壁では、乗員総出で必要な物資の積み込みなど最後の準備に追われている中でしたが、激励品と目録が艦長に手渡されると艦長から「自衛隊家族会の激励に感謝いたします。有難いことです」との言葉がありました。また、新型コロナウイルスの影響から、乗員全員がPCR検査で陰性を確認し、2週間ほど日本近海で行動して陽性者が出ないことを確認してからソマリア沖に向かうことになります。
今回も出国行事は部内のみで行われ、自衛隊家族会を含む協力団体は参加できませんが、慌ただしく最終準備に勤しむ隊員の姿を見ながら、武運長久を祈り、部隊を後にしました。神奈川県自衛隊家族会では、「ゆうぎり」に乗艦して今回の任務に参加する隊員を持つ会員も多いことから、何らかの協力支援ができるよう積極的な活動をしていく予定です。
神奈川県自衛隊家族会
会長 小松龍也
(この投稿は、令和3年「おやばと」7月号に掲載されました)
艦長を激励する小松会長
(WEB担当より)実は、写真のところどころにカメラを構えた隊員が写り込んでいるのにお気づきでしょうか?実はこの隊員さん、1週間前に写真長に任命されたばかりとのことで、「今、必死に特訓中なんです」とのこと。
この日も、「アップと引きで撮って」「艦番号が入るようにするといいよ」等、さまざまなアドバイスを受け、前後左右走り回りながら写真撮影に励んでいました。「撮り直しのきかないシーンなど、かなりのプレッシャーなのでは?」とお聞きしたところ、「本部の広報から腕のいいカメラマンが同乗するので、私は日常風景担当です」とにっこり。SNSで紹介される隊員たちの日常風景も楽しみですね!
(後日談)7月2日、洋上の護衛艦「ゆうぎり」の艦長より、腰に手をあてて栄養ドリンクを飲む隊員と、かき氷を前に満面の笑顔を見せる隊員の写真とともに、激励品に対するお礼状が届きました。「ゆうぎり」のみなさんのご活躍と無事の帰国を心よりお祈りしています!