令和4年4月24日(日)、4月24日(日)、令和4年度海上自衛隊遠洋航海部隊の出国行事が、横須賀港逸見岸壁で実施され、神奈川県自衛隊家族会(会長 小松龍也)から多くの会員が参加した。
海上自衛隊の遠洋練習航海は、毎年3月に広島県江田島市にある海上自衛隊幹部候補生学校を卒業した初級幹部に対し、外洋航海を通じて知識技能を実地に習得させるとともに、慣海性を涵養し、幹部自衛官として必要な資質を身に着ける、いわゆる潮気を身に着けさせるために、昭和32年以降毎年実施されており、本年度で66回目となる。
本年度の遠洋練習航海部隊は、練習艦隊司令官(海将補 小牟田 秀覚)以下、練習艦「かしま」、「しまかぜ」の2隻からなり、実習幹部約160名(女性を20名、タイ王国海軍少尉一名を含む。)を含む、総勢約540名からなる大部隊である。
横須賀出港後、針路を南にとり、東チモール、スリランカ、ジブチ、フランス、英国、アメリカ東海岸、パナマ及びハワイを経由して、地球を一周するという総行程約5,1000㎞(約27,500海里)、約120日に及ぶ航海になるという。実習幹部にとっても、パナマ運河、スエズ運河を通航することもあり、国家とは、国防とは何なのかといったことを直接見聞でき、また国際感覚を身に着けるため
にも貴重な経験になるはずである。
当日は、3年ぶりに数多くの家族や関係者の見守る中、鬼木 誠 防衛副大臣が訓示
し、「江田島で培った英知で困難を乗り越え、海自の中核となるべく研鑽を積むよう要望するとともに、日本国の代表として親善に努め厳しい世界情勢を踏まえ、何をなすべきか、何を学ぶべきかを考え国民の期待する幹部となることを要望する。」と激励した。
また酒井良 海幕長からは、「海を知り、良きリーダーシップを身につけるべく
全力で取り組むことを期待する。」と壮行の辞があった。これを受けて、小牟田司令官は「若い幹部の育成と訪問国との親善に努めます」と激励等に応えていた。


行事終了後、実習幹部を含む乗組員は直ちに乗艦し、寂しさと成長して帰国してほ
しい期待とが入り混じった家族や関係者等が、軍艦旗の小旗を大きく振って送る中、長一声の汽笛とともに出国して行った。
帰国は、8月下旬の予定である。
(神奈川県自衛隊家族会会長 小松龍也)
※この記事は、「おやばと」令和4年6月号に掲載されました
(引用元:海上自衛隊ホームページ)
令和4年度 遠洋練習航海の様子は、こちらからご覧になれます。