待ちに待った3年ぶりの「自衛隊音楽まつり」の公募が始まりました!
今回は会場も武道館に戻り(前回は代々木競技場第一体育館)、自衛隊最大の音楽イベント復活です。
が、やはりコロナ禍とあって、参加国は少なめのようで、ゲストバンドはパキスタン陸軍音楽隊、パプアニューギニア軍軍楽隊、在日米軍軍楽隊、米海軍第3海兵機動展開部隊音楽隊と4つが記載されているのみ。
毎年参加国は変わるのですが、前回(2019年)記載されていた総勢1000名の文字がなく、公演時間も20分ほど短いようです。
それでも陸空海のセントラルバンドに、陸上自衛隊東部方面隊音楽隊、陸上自衛隊第302保安警務中隊(儀仗隊)、自衛太鼓が参加するので、武道館ならではの和太鼓の響きに各音楽隊の演奏がどのように繰り広げられるのか楽しみで仕方ありません。
※出演バンド情報は2022年9月30日に掲載されている情報です。
個人的に注目しているのは、パプアニューギニア軍軍楽隊。というのも、陸上自衛隊中央音楽隊が2015年からパプアニューギニアの軍楽隊に対して能力構築支援の一環として演奏技術指導や楽器整備に関する指導を続けてきたとのこと。
当初は2018年にパプアニューギニアで開催されるAPECの式典で演奏することを目標に、楽器の演奏経験ゼロの軍楽隊要員たちに譜面の読み方や楽器の扱い方、リズムの取り方などから手取り足取り指導したそうです。
パプアニューギニア能力構築支援事業(軍楽隊育成)2017年公開
日本を代表するセントラルバンドの隊員とはいえ、当初は藁をつかむような気持ちで臨んだそうですが、2018年のAPECでパプアニューギニア軍軍楽隊は、各国の首脳を前に見事な演奏を披露したとのこと。その時の日本の首相は、安倍晋三さん。中央音楽隊が指導したパプアニューギニア軍軍楽隊は、日本の唱歌「ふるさと」を演奏し、安倍元首相は「万感胸に迫るものがありました」と感動していたそうです。
APECに参加するためパプアニューギニアにやってきました。4年ぶりの訪問です。当時は軍楽隊がありませんでしたが、パプアニューギニア政府の依頼を受け、陸上自衛隊が3年かけて立ち上げから全面的にサポートし、昨晩の各国首脳が集うガラディナーで、初のお披露目となりました。 pic.twitter.com/qXw7R4C87z
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) November 18, 2018
コロナ禍ではオンラインで指導と交流を続けてきたとのこと。音楽を通じて日本との交流を重ねる中で、パプアニューギニア軍軍楽隊の目標は、いつしか「自衛隊音楽まつり」で演奏することへ。
そしてついに2022年。今年の「自衛隊音楽まつり」にパプアニューギニア軍軍楽隊がやってきます!演奏するのは、外務省からパプアニューギニア軍軍楽隊にプレゼントされた行進曲「ポート・モレスビー(パプアニューギニアの首都の名前)」。
……という話を9月25日に行われた、陸上自衛隊中央音楽隊「第167回 定期演奏会」でお聞きしました。これまでも中央音楽隊の定期演奏会でパプアニューギニアへの支援の話を聞いたことがありましたが、このの日のアンコールでは、パプアニューギニアから帰国したばかりという柴田昌宣教育科長をはじめとする5名が迷彩服で登場し、「ポート・モレスビー」と、鶫真衣3曹による「ふるさと」を披露してくれました。
(なんと、この後も音楽まつり参加のため、パプアニューギニアへ戻って指導するとのことでした。)
8月15日、#陸上自衛隊 中央音楽隊の隊員は、パプアニューギニア(PNG)国防軍軍楽隊に対する演奏技術などの指導を開始しました。
— 防衛省・自衛隊 (@ModJapan_jp) August 19, 2022
同軍楽隊は令和4年度 #自衛隊音楽まつり への出演が決定しており、3週間にわたって演奏やドリルの訓練を行います。 https://t.co/BwVNr1LTpw pic.twitter.com/IwqVZxBgdv
長くなりましたが、今年の「自衛隊音楽まつり」では、ぜひ初出場のパプアニューギニア軍軍楽隊にもご注目いただければと思います。もしチケットが当たらなくても、LIVE配信があるそうなので、お楽しみに!!
令和4年度 自衛隊音楽まつり
テーマ:WITH・・・回せ、響き。動かせ、新世界 ―新しき世代、その力と共に
日時:
令和4年11月18日(金)
第1回公演 10:00~11:30
第2回公演 14:00~15:30
第3回公演(招待公演)18:00~19:30
令和4年11月19日(土)
第4回公演(招待公演)10:00~11:30
第5回公演 13:45~15:15
第6回公演 17:30~19:00
場所:日本武道館(東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線「九段下」 2番出口より徒歩5分)
応募方法:インターネットにてご応募
応募は下記より
応募期間:令和4年9月30日(金)00:00~10月16日(日)24:00
※10月1日(土)00:00~9:00の間、システムメンテナンスのためご応募できません。
その他注意事項や最新情報は陸上自衛隊ホームページよりご確認ください。