神奈川県自衛隊家族会

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「防衛大学校 遠泳訓練応援クルーズ実施要領」を投稿しました
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防衛大学校「遠泳訓練」応援クルーズの募集は終了いたしました(募集の再開はありません。)7月3日までにお申込みいただいた方は、全員ご参加いただけます。詳細につきましては、改めてご案内させていただきます
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防衛大学校「遠泳訓練」応援クルーズの募集を停止しました。神奈川県自衛隊家族会の会員は、所属する地区会を通じてお申込みください。それ以外の方は、募集を再開をする場合は、Twitter、及び当ホームページでご案内いたします
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6月2日(金)の下総航空基地研修は予定通り行います
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県家族会「2/四 役員会」は8月27日(日)に行います
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【急募】護衛艦「いずも」・護衛艦「いかづち」の出国行事に参加を希望される方は、各地区会長までお問い合わせください
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令和4年度分お知らせ一覧をこちらにまとめました
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令和5年度「定期総会」は2023年6月10日(土)に行います
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令和5年度「1/四役員会」は2023年5月14日(日)13時~行います
 

 

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令和4年度 幹部候補生学校卒業式に寄せて

こちらは横浜中央地区会の会員、あかねさんから寄せられたエピソードです。あかねさんのお父様が商船の船員だったことから、息子さんが小さい頃から、親子で舞鶴まで艦艇見学に出かけるなど、海と艦船が大好きだったというあかねさん一家。希望通り海上自衛官となった息子さんは、横須賀教育隊に入隊後、さまざまな経験を経て海上自衛隊 幹部候補生学校へ。残念ながら、当時はコロナ渦で卒業式等への家族の参加はなりませんでしたが、自衛隊家族会の友人からの情報で・・・?

あかねさんは、息子さんと教育隊で同期だった保護者の方と自衛隊家族会で知り合い、ご近所だったことから、ともに我が子の成長を見守ってきたといいます。そんな11年の歩みを振り返りながら、あかねさんが綴ってくれた心に沁みるエピソードをどうぞ。

 

 

東日本大震災を経て海上自衛官へ

2022年2月9日、江田島で息子の乗船した外洋航海練習艦を見送るはずでした。

 

しかし、広島県における新型コロナ感染者急増により出来ませんでした。「幹部候補生学校卒業を祝い、出航を見送りたい」というささやかな望みもかないません。


それは11年前を思い起させます。大学の学位授与式まで、あと2日。2011年3月11日、東日本大震災。式場の九段会館は崩れ、急遽、式は校内のホールで学生のみで行われ、親は参加出来ませんでした。その後も計画停電や物資不足の続く中、息子は着隊の日を迎えることになりました。なんとか買うことのできたケーキだけで、誕生日と入隊を家族で祝いました。

 

横須賀教育隊入隊式(画像引用元:神奈川地方協力本部Twitter)

 

何気ない日常を送れる事こそ幸せであると強く感じた時でした。そして我が子が海上自衛官となり、10年経ちました。

 

幹部候補生学校での生活

2021年4月、幹部候補生学校への入学が決まりました。勉強を頑張らないといけない事は、もちろんですが、遠泳等、体力的についていけるのか、精神的に卒業まで持続出来るのか不安な気持ちでした。

 

5月、入学準備。職場の皆様に御挨拶をして、持ち帰ってきた荷物の仕分け。息子が住所変更、眼科、歯科と必要な場所を回っている間、私は制服の洗濯、ズボンの手縫いの裾上げを担当。帰宅後は2人で学校に必要な物を箱に入れ宅急便で送りました。


6月、大きいバッグを抱えた姿に手を振って以来、どうしているのか、ようやくホームページで入校式、短艇の競技会を見る事ができました。そのうち週末だけ長男の携帯に「今週もなんとか生きています」と言う連絡があり、少しずつ様子がわかってきました。土日だけ下宿に帰れ、一軒家に5人で住み、自分の部屋がある。元板前さんと2人で自炊しているとのこと。料理を教えてくれる若い友人が出来た事を嬉しく思いました。

 

55期部内過程 一般幹部候補生学校(部内課程) 入校式

一般幹部候補生課程(部内課程)の入校予定者は、部隊等で活躍してきた中堅海曹の中から、その実績を特に認められて選抜された隊員です。入校予定者は、各分隊長(グループ長)に着校の申告を行い、幹部候補生学校の教育に臨む決意を新たにしました。入校式では、来賓の呉地方総監 園田 直紀海将から、「使命感の確立に努めよ」と祝辞を頂きました。

(引用元:海上自衛隊 幹部候補生学校ホームページ)

 

7月の夏休みは、コロナ蔓延で楽しみにしていた帰省はできません。帰宅を心待ちにされている奥様、お子様がいらっしゃる方はお気の毒でした。でも、仲間と自転車で島内を走り、登山やバーベキューを楽しんだようです。自宅から送って喜ばれたのはカロリー・バーです。同じ班の人にも配り短艇を漕ぐ前にも食べられて良かったようです。 

 

 

55期部内過程 訓練の様子

第2学生隊は、航空学生出身の飛行幹部候補生と、部内の選抜試験を経て入校した一般幹部候補生(部内)課程学生からなります。既に部隊等を経験しているから幹部自衛官の理想像が明確!一回りも二回りも成長して部隊に戻るので、乞うご期待✨

(引用元:海上自衛隊 幹部候補生学校Twitter)

 

 

 

総短艇訓練の様子

「学生隊待て!総短艇用意!」…突如学校に響き渡る放送。この放送の後、学生は一目散に海へ走り、吊るされた短艇(カッター)を降ろし、洋上の指定コースを漕いで帰ってきます。漕ぐ力だけではなく、各種作業を迅速かつ安全に実施できる能力も試されるのが総短艇です。
#それなりに覚悟はいる #本当に

(引用元:海上自衛隊 幹部候補生学校Twitter)

 

 

55期部内過程 武器点検の様子

今回は、部内課程に対する、武器点検を行いました。各人に貸与された銃の整備状況や取扱法に関する知識の程度を点検しました。
学生は、点検やその準備を通じ、銃に関する理解を深めるとともに、その取扱いに精通しました。
#それなりに覚悟はいる #笑顔のために

(引用元:海上自衛隊 幹部候補生学校Twitter)

 

12月には休暇がもらえ、帰宅しました。体重が13キロ減ったと聞いていましたが、顔は小さくなり、体は修行僧のようでした。私も見習わなければ。


年末は、大学時代の友人との再会、バイクに乗るという自分の好きな事で過ごす日々。また、父親には「体力テストがあるから付き合って欲しい」と公園でキャッチボ-ルと遠投練習、夕食の団らんでは、色々な授業をうけたが、特に経済学が興味深く、家を建てた時の資金や資産運用について質問が出ました。こんな話題が出るなんて驚きました。残り2日間は部屋の整理です。赴任先はどこなのか自宅に戻る日は遠いのでしょう。

 

江田島に戻って行った日、私はゴミをまとめていて袋の中でゼッケンを見つけました。布を切って分隊と名前が書いてあり、周りを手縫いで仕上げてあります。「頑張ったね」汗と泥がしみ込んだ小さな布が学校生活の様子を語っているようで捨てる事が出来ませんでした。今もお針箱に大切に保管しています。

 

 

巡検

1930(ひときゅうさんまる)⏲
掃除が終わったら巡検👮海自独特の文化で当直士官が校内各部を回って、清掃状況🧹や学生の健康状態を確認します🏫隅々まで確認するので学生は気が抜けません💨みんなで使うものはいつもきれいに✨
#それなりに覚悟はいる #伝統の継承 #自衛官らしさ

(引用元:海上自衛隊 幹部候補生学校Twitter)

 

外出前の点検

金曜1800(ひとはちまるまる)⏲
待ちに待った外出!!いち早く外出するため、1週間の疲れがあっても気力を振り絞って臨みます✨服装や外出規則を学生同士で点検しますが、赤鬼・青鬼も目を光らせています👹点検後に注意事項を聞いたらいよいよ外出!
#それなりに覚悟はいる #赤鬼 #青鬼 #切磋琢磨

(引用元:海上自衛隊 幹部候補生学校Twitter)

 

 

55期部内過程 最後の総短艇競技

今回は、部内課程最後の総短艇競技です。総短艇とは、以前紹介したとおり「総短艇用意!」の放送を合図に吊るされた短艇(カッター)を下ろし、洋上コースを漕いで競い合う競技です。
総短艇で培ったシーマンシップと同期の絆は卒業後の宝です!
#それなりに覚悟はいる #総合優勝は21D

(引用元:海上自衛隊 幹部候補生学校Twitter)

 

55期部内過程 卒業前分隊点検

55期部内課程の卒業前分隊点検をしました。
『卒業に際して、これからの決意や心構えを表明し、分隊の威容等は素晴らしかった。
皆の笑顔のために、危険を顧みず職務を遂行してくれる
と感じた。どんな時も喜んで・・・🌸』
#それなりに覚悟はいる #笑顔のために #喜んで #卒業 #桜咲く

(画像引用元:海上自衛隊 幹部候補生学校Twitter)

 

幹部候補生学校卒業式

 

2月9日の卒業式はコロナ渦のため、出席は叶いませんでした。家族会の友人が海幕発表された出港時間を知らせてくれたので、出港予定時間の11時55分、江田島に向かって手を合わせました。

 

卒業式の前日、あかねさんが息子さんに送った「卒業おめでとう」のメールに添えられた写真。息子さんの旧友、“ペンタゴン(ペンギンのぬいぐるみ)”とともに、江田島から遠く離れた横浜の自宅で息子さんの卒業を祝ったそう。

 

また、同じく家族会の友人が教えてくれた動画で、出港の様子を見ることができました。誰かの父親でしょうか、「頑張れよ!」と大きな声で呼びかけてくれて、その場に行けなかった家族の代表者として頼もしく感じました。

 

そして、東北へ

18日大雨の中、帰港し、赴任地を報せてきました。東北です!3月16日福島沖地震で東北新幹線が脱線しています。「こんな時に地震が…」と嘆く私に「3.11といい、運命なのかもしれない。」という返信がきました。当日は、同期生と別れを惜しみ深夜帰宅しました。翌日、たった1日で準備しなくてはなりません。

 

広島から着いた荷物のうち当座必要な物をスーツケースに詰め込み、家が決まってから送る物は箱に入れ(我が家では鏑矢の函と呼ぶ)準備しておきました。また、散髪と通勤用の私服を買ってきました。階級が変わり、以前のジーンズ通勤は出来ないそうです。夕食後は、グアム土産の椰子の実のお菓子を食べました。家族揃って食事が出来たのは有り難い事です。

 

3月20日、重たいスーツケースを乗せて早朝、車で空港を目指します。新幹線が動かない今、飛行機での移動となりました。東北へ向かう人々で羽田空港は混雑していました。


7時20分、息子は赴任挨拶の手土産を買って出発保安検査場に列に並びました。「風邪をひかないように、元気でね。」私達は手を振って見送りました。手荷物検査が終わり、後ろ姿が見えなくなった時、私達を促すように空港職員が赤いテープを引き、受付終了が告げられました。


「逞しくなった。良い男に成長したな。」と言った主人の言葉に長男、私もうなずきました。「新しい土地で頑張れ!私達はいつも応援しているよ。」と心で祈りました。

 

あかねさんが描いた練習艦「はたかぜ」の絵。「この目で見たかった出港の様子を思い浮かべながら描いてみました」

 

家族会に支えられて

家族会の多くの方々に支えられ、今の私はあります。息子の幹部候補生学校への入学を知った時、先に卒業されたMさんに学校の様子をお聞きしました。Mさんとは教育隊からのお付き合いで、学校のホームページがある事も教えていただきました。先に経験されている事が多く、いつも頼ってばかりです。


Kさんには学校のTwitterを教えていただき、日米合同演習や寄港の際の練習船の雄々しく美しい姿を見る事が出来ました。今回「神奈川県自衛隊家族会ホームページ」をご覧になる方にとって少しでもお役に立てればと、私が親の立場で体験したことを語らせていただきました。

 

何か参考になれば幸いです。

 



あかねさんが家族会の友人とやりとりした当時のLINE