神奈川県自衛隊家族会

すべての自衛隊員と、その家族のために

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お知らせ一覧
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3/四役員会と忘年会は11月25日(土)に変更になりました。
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陸海空、全部魅せます!「武山地区研修」の内容が一部変更になりました。それに伴い、参加者の追加募集をします。申し込みは11月12日(日)23時まで!
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陸海空、全部魅せます!「武山地区研修」の案内を掲載しました
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令和5年度 「 活動予定表」を更新しました
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「活動状況調査票」の提出期限は10月10日(火)です
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パソコンではX(旧Twitter)の最新情報が表示されるのですが、スマートフォンでは最新情報が表示されないケースがあるようです。その場合は、お手数をおかけしますが当会のアカウントをフォローする、X(旧Twitter)のアプリから閲覧するなどの対応をお願いいたします。
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令和5年度 「 活動予定表」を更新しました
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令和5年度 「防衛講演会」のご案内を投稿しました
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Twitterが表示されない(ログインしないとは閲覧できない)状態が続いているため、Twitterのスペースを削除しました。Twitterアカウントをお持ちの方は、引き続きTwitterで最新情報のチェックをお願いします(Twitterは毎日更新しています
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「防衛大学校 遠泳訓練応援クルーズ実施要領」を投稿しました
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現在、Twitterの仕様変更のため大規模なバグが生じています。ホームページに設置されているTwitterが表示されない状態が続いておりますが、ご理解いただけますようよろしくお願いいたします
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防衛大学校「遠泳訓練」応援クルーズの募集は終了いたしました(募集の再開はありません。)7月3日までにお申込みいただいた方は、全員ご参加いただけます。詳細につきましては、改めてご案内させていただきます
お知らせ
防衛大学校「遠泳訓練」応援クルーズの募集を停止しました。神奈川県自衛隊家族会の会員は、所属する地区会を通じてお申込みください。それ以外の方は、募集を再開をする場合は、Twitter、及び当ホームページでご案内いたします
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「防衛大学校 遠泳訓練応援クルーズの案内」を投稿しました。詳細について、随時更新していきますので最新情報にご留意ください
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6月2日(金)の下総航空基地研修は予定通り行います
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「令和5年度 活動予定(随時更新)」を投稿しました
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県家族会「2/四 役員会」は8月27日(日)に行います
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「令和5年度 定期総会」の案内を投稿しました
お知らせ
【急募】護衛艦「いずも」・護衛艦「いかづち」の出国行事に参加を希望される方は、各地区会長までお問い合わせください
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「横須賀教育隊部隊研修」の案内を投稿しました
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「下総航空基地研修」の案内を投稿しました
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会長メッセージを投稿しました
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令和4年度分お知らせ一覧をこちらにまとめました
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令和5年度「定期総会」は2023年6月10日(土)に行います
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令和5年度「1/四役員会」は2023年5月14日(日)13時~行います
 

 

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覚悟

飛行機の操縦士であった小生は、何回か緊急事態を経験したことがあります。

 

小生の乗っていた哨戒機には、十数名が乗り組んでおりますが、緊急事態に各搭乗員は多かれ少なかれ、「死」と「生」を意識します。

 

海上自衛隊 哨戒機P3C (引用元:海上自衛隊第5航空群Twitter)
※写真はイメージです

 

我々搭乗員は、安全に飛行作業を繰り返すことにより、良きにつけ悪しきにつけ慣れ、初めて飛び上がった時の「死に直結する恐怖」が次第に麻痺していきます。これを戒めるかのように飛行中の緊急事態は、自分自身はもとより、各搭乗員を生きている現実の世界に戻してくれるといえます。

 

緊急時になると、躾けられているとはいえ「死」を意識するのでありましょう、機内交話器からまったく搭乗員の声がなくなり、また、静まりかえった機内に、操縦士の挙動を見つめる乗組員の「生」への執着とも思える視線だけが存在する瞬間があります。

 

海上自衛隊 哨戒機P3C (引用元:海上自衛隊第5航空群Twitter)
※写真はイメージです

 

ここに、「生」と「死」の連続性を見るのと同時に、「死生観」とは人間が「死」を意識した時、それを積極的に自己制御し、ある種の意思決定、即ち「覚悟」を決めるとき、自己の内面から浮かび上がってくるものだと思っています。

 

この「死の覚悟」は、あくまで現実の中に生きる者としての心の持ち方を意味し、また、そこには自己はもとより、妻子、両親、兄弟等との絶対的な別れを含んだ悲哀が存在し、本質的に悲壮なものと言えます。つまり、死を覚悟した者は、「生」へのこだわりを残しつつも、もはや執着を越えたところがあり、従って、そこには単に泣き崩れるのではなく、悲哀を受け止めた悲壮さが存在すると言えます。

 

海上自衛隊 哨戒機P3C (引用元:海上自衛隊第5航空群Twitter)
※写真はイメージです 

 

よって、この覚悟は外的な環境等が直接影響を与えることにより生まれるものではなく、人間の内面から生まれてくるものを意味し、より真実な自己に目覚め、「死」という現実から目をそむけることなく、いかなる事態にも自己の生き方を持ちつづけることを教えており、ここに軍人としての「死生観」を見いだすことができると考えるからです。

 

したがって、某氏の合理的な考えに基づく亡命論と、ウクライナ大統領をはじめウクライナ国民が戦うためにウクライナ国内に戻る考えは、全く次元の異なるものと思料します。

会長 小松龍也

 

(「今日の自衛隊」2022年4月13日 より)

 

 

※「今日の自衛隊」(小松会長が前会長が平日ほぼ毎日発行しているメールマガジン)の配信希望者の募集は終了しました。

 

 

海上自衛隊 哨戒機P3C (引用元:海上自衛隊第2航空群Twitter)