6月2日(金)、神奈川県自衛隊家族会(会長:小松龍也)が企画した海上自衛隊下総航空基地研修会に参加してきました。台風2号の影響で大雨が予報される中にもかかわらず、総勢50名の会員が参加しました。
基地入門後、最初に慰霊碑「雄魂の碑」に参拝し、殉職された34柱の御霊に哀悼の誠を捧げました。次いで、講堂で基地概要の説明を受けた後、格納庫でP-3Cの説明を受け、実際の運用について熱心な質疑応答がなされました。
「雄魂の碑」には、これまでに7件の事故による殉職者34柱を合祀しているとのこと。昭和63年殉職者は発生しておらず、「これ以上、ここに自分たちの仲間は追加するまい」という決意のもと、その時亡くなられた方の名前のプレートだけ固定されているそうです。(講堂での説明会より)
講堂での説明会
格納庫でのP-3C見学
質疑応答も活発に行われた
隊員さんが出すマニアックな質問にもスラスラ答え、逆に驚かれてしまう場面も
機械ショップにあった数々の工具
リベット打ちの実演も
見事な仕上がりに感動
また、整備隊には、部品の板金修理や塗装の実演をしていただき、熟練した技に感動の声が上がりました。さらに、補給隊には、部品や事務用品の補給業務について説明いただき、部隊全般を支える仕事がよく理解できました。
プロペラショップでは、P-3Cのプロペラの塗装の実演も
補給倉庫の様子。「こんな細かく仕分けしてある中からよく目的のものを見つけ出せますね」「掃除道具の種類が半端ない!」と、参加者もびっくり
さて、お待ちかねの体験喫食は、海上自衛隊の定番である金曜カレー。隊員食堂で隊員と一緒に、豚肉と野菜たっぷりのカレーを堪能しました。同じ釜の飯を一緒に食べることで隊員との絆が一層深まったのではないかと感じました。
午後は最初に、特別の許可の下、レーダー画面を見ながら管制業務の説明を受けました。航空機を安全に着陸誘導させる隊員の高い技術と装置の信頼性に安心するとともに、気象班業務や地上救難班のあまり表には表れない支えがあって、航空機が安全に飛行できることを学ぶことができました。
救難班による展示と説明
普段、なかなか接する機会のない気象海洋員からさまざまな話を聞くことができた
9階建ての管制塔の高さは約38m。海上自衛隊の中で1番高いのだそう
雨の中、どの説明をとっても見学者に理解してもらおうとする隊員の説明する姿が、私のみならず参加者の多くが感じたのではないだろうか。
お陰様で研修会は、大変充実したものとなり、ご対応いただきました隊員の皆様に厚く御礼申し上げます。
矢尾坂(湘南地区会)
下総航空基地にはイベントで何度か来たことがあるけれど、慰霊碑は初めてです。さすが自衛隊家族会の研修だなと思いました
まさかここまで見せてもらえるなんて!!至れり尽くせりの企画に感謝です
今回の研修の実現に向けて、ご尽力くださった小松前会長と藤澤下総教育航空群司令(深謝!)