神奈川県自衛隊家族会

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海上自衛隊横須賀教育隊 修業式に参列して

 

海上自衛隊横須賀教育隊

第19期一般海曹候補生課程
第381期練習員課程
第69期練習員(女性)課程
修業式に参列して

 

令和5年8月24日(木)海上自衛隊横須賀教育隊(武山)にて4月に入隊した学生さんたちの修業式が行われました。会長が職務の都合により参列不可のため神奈川県自衛隊家族会を代表し、地元三浦半島地区会の西村地区会長と共に副会長杉田が参列して来ました。


参列が叶わなかったご家族や会員の皆様へ式典の様子をご報告致します。

 

 

 

 

式典会場は陸自施設の駐屯地体育館でした。 会場に案内された時点で既に第19期一般海曹候補生課程492名、第381期練習員課程121名、第69期練習員(女性)課程65名の修業者およびそのご家族が修業者の左右及び後方に着席して式典の開始を待っておられました。

 

 

 

ご来賓の入場が完了し、乾横須賀地方総監が臨場され、栄誉礼が実施されました。

 

優等賞、精勤賞の授与


「開式の辞」に続いて「国歌斉唱」より式典が開始されました。
横須賀教育隊司令 大賀康弘 1等海佐が登壇され、第19期一般海曹候補生課程492名、第381期練習員課程121名、第69期練習員(女性)課程65名の皆さんへそれぞれの過程を修了したことが申し渡され、続いて優等賞、精勤賞の授与が行われました。

 

大賀司令の式辞

 

司令式辞の前に、大賀司令は「学生諸君、一度帽子を取って汗を拭いなさい」と一言声を掛けられ、間をおいて学生さんたちの緊張を和らげる工夫をされました。

 

後に控室に戻った際に伺った話では、暑さ対策としてペットボトル飲料を足元に置かせようかとも考えたが却下されたので帽子を取って汗を拭わせることにしたそうです。工夫の甲斐あって、全員が無事に式典を乗り切っていました。

 

司令は式辞で学生諸君に対し次のように花向けと激励の言葉を述べられました。

 

「 着隊当初の不安を学生同士が力を合わせて乗越え立派に修了の日を迎えたことに心から敬意を表する。 修了に当たり二つ話しておきたい。


1.    海上自衛官の職場は海が基本である
我が国が島国であり海という存在からは逃げられない、その海を守る海上自衛官の任務は重要であり続ける。諸君には海を知り自身の職場の偉大さを肌で感じ、誇りを持ち続けて貰いたい。

さらに周囲に海の大切さを伝えて貰えればありがたい。


2.    諸君はこれから各部隊に赴任し部隊実習を終えた後、それぞれの配置に着き事に臨んでは危険を顧みず国民の負託に応えていかなければならない。そのためには仲間からの信頼、ご家族を含めた国民からの信頼を得ていることが前提となる。

 

この信頼を得る努力はこれからも一人一人が続けて行かなければならない。信頼を得て同僚、先輩、地域の人々から可愛がられる存在になってもらいたい。」


ご来賓、ご家族へ参列に対する謝辞を述べられた後に、各地の部隊へ巣立っていく学生諸君に対し、

 

「教育隊の職員・教官も部隊で再会する時は生徒・教官の立場ではなく同僚である。笑顔で再会しよう」

 

と言葉を掛けられ、式辞を締められました。

 

乾総監 訓示

 

続いて横須賀地方総監 乾悦久 海将が登壇され以下のように訓示されました。

 

「ここ横須賀の地で海上自衛官としての最初の一歩を踏み出し、慣れない環境下で数々の厳しい訓練を受けて来て大きく成長し、そして新たに部隊へ旅立つ諸官を海上自衛隊を挙げて心から祝福したい。


これから海上自衛隊の各部隊に配属されるわけではあるが、諸官は若さと活力の源であり各部隊は皆が来るのを心待ちにしている。


教育隊を共に過ごした仲間と離れることに寂しさを感じる者もいることと思うが、全国の部隊に同期がいることは大きな支えになるはず 一人では超えられない厳しい訓練も同期と共に乗越えて修業の日を迎えた諸官ならその絆の強さをしっかりと感じているだろう。


過去の先輩に出来て諸官に出来ないことは無い 自信を持ってこれからの部隊勤務に邁進して欲しい。


この教育期間に学び身に着けたことはこれ諸官が自衛官として勤務して行く上で基礎となる。引続き積極的に学ぶ姿勢を忘れず常に自身を高める努力を惜しまず、自衛官であることを誇りに責任感を持って精進しさらに成長し活躍することを期待したい。


 修了生の凛々しい今日の姿は、ご家族の皆様の愛情の賜物と言っても過言ではありません。これからも暖かく見守って下さるようお願いいたします。


大賀教育隊司令以下心血を注いで教育に当たった教官・職員の努力を多とすると共に、修業する諸官のこれからの輝かしい未来を祈念し訓示とする」

 

来賓代表として横須賀市長(代理:田中副市長)が挨拶され、続いて横須賀水交会激励賞が横須賀水交会 永田会長から授与されました。

 

激励賞授与

 

最後は海上自衛隊出席者全員で国旗、自衛艦旗に正対に海上自衛隊歌「海を行く」を高らかに斉唱し閉式となりました。

 

式典に続き場所をグランド横道路に移し、見送り行事がありました。これは、これから各地の部隊へ赴任する修了生を横須賀総監を始め教育隊職員・教官、来賓、ご家族が海上自衛隊伝統の「帽振れ」で見送る行事です。

 

 

 

 

 

道路を挟んだ両側に整列した見送り者の前を、教育期間中の数々の競技会等で獲得した優勝旗やトロフィーを掲げ、そして個人競技で獲得した数々のメダルを首に掛けた修了生たちが分隊旗を先頭に行進していき最後に帽振れの位置につき「帽振れ」そして「帽元へ」の号令によりそれぞれの任地へ旅建っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前を真っ黒に日焼けし数々の優勝旗やメダルを持った修了生のみなさんが行進して行く姿をみると、4月から8月の短い5カ月に学生たちの緊張感を切らさないよう次々と競技会等を設定し生活に変化を付け、結果を顕彰し、高いモラルを維持しながら海上自衛官としての基礎を会得させて部隊へ送り出そうとする職員・教官の皆さんの涙ぐましい努力に頭が下がるとともに、募集難の環境下において入隊された修了生の皆さんが如何に大事に育てられたかを強く感じることが出来ました。

 

式典中の司令の取られた熱中症予防への配慮を始めとして、組織的に素晴らしい仕事をされていることに自衛官を家族にもつ家族会として大変うれしく思うと共に感謝したいと思います。


本日修業された、合わせて678名の修了生の皆様のご活躍とご健勝を願いご報告とさせていただきます。

(副会長 杉田)