令和6年2月10日(土)、横須賀市武山駐屯地所在の陸自:第117教育大隊 第23期自衛官候補生課程(14名)の卒業式に参列しました。
式典は立春を迎えた2月らしく穏やかな晴天に恵まれ、ご家族及び部内外からの来賓列席のもと盛大な卒業式となりました。
昨年11月8日に入隊した14名の卒業生たちは、約3カ月の教育期間中に自衛官としての心構えを始めとする教室での座学やグランドでの体力錬成、演習場での実弾射撃を含む野外訓練等の密度の濃い厳しい教育訓練を立派に乗越え大きく成長した姿を見せてくれました。
第117教育大隊長 谷口2佐は、「困難から学ぶ」というハーバード大学の人が幸せになるための永年の研究から導き出された人生を送る上で意識すべき言葉とともに、「人は困難な時期があるからこそより大きな喜びを感じられるようになる。後期教育においても辛い思いをする時も出てくる、その時も困難から逃げず向きあって乗越える努力を続け、同期と共に一人前の自衛官として大きく成長することを期待する」と、花向けの言葉を送りました。
立会官 東部方面混成団副団長 千葉1佐は、「諸官の人間としての修養も陸上自衛官としての研鑽も全てこれからが本番であり、この武山で学んだことを糧にしてプロフェッショナルとしての道を焦らず弛まず堂々と歩んで欲しい。同期とともに歩んだ武山での初心を忘れることなく陸上自衛官として大成することを祈念する」と激励の言葉を混成団長 大場1佐に代わり伝えました。
来賓である横須賀市長の祝辞や祝電紹介に続き、卒業生代表による答辞がありました。それによると、この短い3カ月間に実施された教育訓練に果敢に挑み今日の卒業の日を同期生と共に迎えることが出来た喜びが我が事のように伝わってきました。
その中でも印象的だったのは、最後の総合戦闘訓練に臨み感染症により次々と仲間が倒れていく中、最後まで2名が残り無事任務を完遂出来たという部分です。 如何に困難な状況にあっても任務は完遂するという自衛隊らしさが既に身についていることに感動を覚えました。
この武山の地で同期と共に幾多の試練を乗り越え卒業の日を迎えた喜びを胸に、自信を持って陸上自衛隊の将来を担う人材として大成することを期待すると共に、本日巣立っていった若者たちの益々の成長に期待し武山の地を後にしました。
(副会長 杉田)